岡山 松山 大阪 京都

山尾三省さんの「聖老人」の能舞台が導いてくれた、つかの間の春旅行。西日本も桜が満開。きれいでした。

4月4日 理策さんと面談 14:37品川発―17:56岡山着 のぞみ はるちゃんパパと岡山駅で待ち合わせ 能舞台「聖老人 自然への畏敬を謡う」@月の舞台 伴野久美子さん 藤枝守さん 旭川 岡山城 御町(日本酒) 鰆 総社までタクシー はるちゃんの実家邸泊

4月5日 7:10総社発 吉備線 8:10岡山発―10:55松山着 高速バス マツダレンタカー 久万高原 おもご桜祭り 菅さん バーベキュー ももちゃん しょうま君 美術館で神内さんと打ち合わせ 20:00松山 大屋さん(ひょん)とご飯 MOUMOU 土屋魚屋 23:00松山発 夜行バス

4月6日 5:00梅田着 8:00 鞍馬山 鞍馬神社 奥の院 貴船神社 奥の院 14:00肥後橋 大阪AD&Aギャラリー 梅田哲也個展「ぬ」展 梅ちゃんと愛子さんと小山さんと○○さんと靭公園にて花見 18:00京都・丹波橋 たまちゃん宅 引越の手伝い 中華 野田さん 23:40京都発―翌6:00新宿着夜行バス


長い2日半でした。

故・山尾三省さんの能舞台は素晴らしかった。旭川を背景としたガラス張りの空間には、夕暮れから夜にかけての景色が移り変わる最高の演出。「聖老人」の朗読。能独特の倍音が響き、屋久杉の声を想起させてくれた。あいにくの曇り空は、晴れの少ない屋久島の天気のようで悪くなく、遠くても来てよかったと、心から思える時間。長屋さんへ、早速手紙を投函した。

久しぶりにはるちゃんのお父さんと会って、よく歩きよく語った。自分の父親には話せないことも、はるちゃんのお父さんには話すことができる。大学4年の時に知り合った金丸玄樹とその父と、会う回数は多くないけど、お互いの価値観で本気でしゃべれる数少ない大切な人。

松山。去年からもう何度目になるだろうか。仕事のレスポンスをメールですることが本当に苦手なので、今年秋の展示について打ち合わせと、春撮影のための下見。夕方、喫茶「ひょん」の大屋さんと同級生の男性と3人でご飯。私がホタテ好きだと話すと、瀬戸内海で食べれる「たからぎ貝」という貝を注文してくれた。ホタテよりも、しっとりしていて美味。ひょんのお客さんの多くは、大屋さんの同級生だという。二人のやりとりに挟まれていると、地元の同級生との繋がりをもたない私には羨ましい光景だった。稲川さんとの映画で取材に行った土屋魚屋のご主人と偶然再会して、松山を後にした。

朝、5時に大阪・梅田着。梅ちゃんの展示を目的に大阪へ寄ったものの、展示は13時から。大阪は東京に似ていて似ていない。友達がいないと、来る度に居場所に困る。どこでどう時間を過ごすか考えた末、スペイン語の先生から話を聞いていた鞍馬山へ向かった。8時鞍馬口着。重い荷物を背負ってテクテク登る。桜は5部咲き、新緑が気持ちよい。貴船神社横の川がとてもきれいで安心した気持ちに包まれる。日本にはこういう場所が沢山あることを、もっと大切にしてもいいのではないか。比叡電鉄、京阪で再び大阪AD&Aギャラリーへ向かった。

梅田哲也個展「ぬ」。新作・旧作計10作品くらい?梅ちゃんの作品を見ると質問したいことが山ほどあるけど、質問を整理していると言葉などいらないとも思える。こちらが静かに向き合うと多くを語り始める作品たち。この感想については、改めて時間をかけて書きたい。とにかく、おすすめです。
--------------------------梅田哲也個展-------------------------------------------------
大阪・AD&Aギャラリー(-4月12日)
東京・オオタファインアーツ(4月25日–5月22日)「迷信の科学」
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再び京都・丹波橋、古い一軒家に越したばかりのたまちゃんの新居へ。掃除をする心つもりで行ったので、バスの出発までお掃除お掃除。築50年以上を想起させるこの家、壁もいい色。一年くらいかけて住み心地の良い家にするという。今度来た時は、障子を張り替えるね、と約束して東京へのバスへ乗った。


見送られることが多かった旅。その時の自分と相手を俯瞰している映像が頭にまだ残っている。