小笠原先生

今日は、予備校の先生と一年半ぶりの再会でした。

私にとって、文章を読まれることはなによりも恥ずかしいことだけれど、予備校時代に出会ったこの先生には、実に恥ずかしいところを見て頂いている。18歳で出会い、私に現代詩や演劇、坐禅へのきっかけをつくってくれた先生。今年で34歳なので、私の人生の半分は、この先生のDNAで育っているといっても過言ではない。

今日は、最近の文章に赤を入れて下さいという目的で約束を。「高橋、文体が英語になったなぁ」。(実に英語は不得手のままですが)日本語にはない、抽象的な主語(無生物主語)が多くなったそう。4000字を書くのがなかなか思い通りにならなかったのですが、(元々下手ではあるが)納得できる文章にならない原因がわかりました。

帰り道、正津勉さんの新詩集を頂く。あとがきのようにして最後に記していたのは、道元禅師の言葉。福井県大野で生まれ育った正津さんには、永平寺は近く親しいものなのかもしれない。

我愛山時山愛主 石頭大小道何休  道元「山居」
※私が山を大切にすると、山も私を大切にしてくれる 大小の岩や石も休むことなく語りかけてくれる