卒業おめでとう。

7期生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
私が着任した年から4年間、みなさんの成長は私の成長でもありました。ありがとうございました。

私が卒業したときの理事長・学長からの祝辞は、あまりピンと来なく眠い面持ちで聞いていました。内容が退屈だということではなく、自分自身の身に置き換えることができず、私自身に問題がありました。しかし、大学で働き始めてから毎年感慨深く聞くようになりました。きっと、みなさんの大概も、今日は眠い話だったことと思います。


先ほど藤谷理事長から「人間不在の社会が蔓延している」というお言葉がありました。そんな社会の中で私からみなさんに是非、金持ちよりも人持ちになってほしいという言葉を贈ります。

私は、学生時代は親元で自由に制作して過ごしていましたが、卒業後、冠婚葬祭とひとくくりで言えないくらい、多くの出来事がありました。そんな中で助けてくれたのは、本当に多くの方々でした。人が豊かになるという大部分はお金によってではなく、人によってだということを忘れずに、社会の中で泳がされるのではなく、人の繋がりによって将来を築き上げていってもらいたいと思います。清田学長も藤谷理事長も「この厳しい時代に生きる皆さん」と祝辞の中で述べていましたが、私自身が「この厳しい時代」だと身の丈で感じ始めたのは、大学卒業後のことです。大学で学べたことは、ごく僅かだったと思います。そのことを肝に据えて、明日からまた新しい気持ちで向かえられることを願っています。