姫田忠義『ほんとうの自分を求めて』復刻に向け

昨年亡くなった私の友人が、2年程前から姫田忠義さんの本『ほんとうの自分を求めて』(1977年5月15日/筑摩書房)の復刻版を作ろうと動いていた。アチックフォーラムに集う人を中心に、文字を書き起こしていた。その作業もいよいよ終盤となり、資金が集まり次第刊行できそうな段階とのこと。

地道な作業ではあるのですが、予約購入で目標2000冊が達成次第復刊します。以下のホームページで詳細を見ることができます。関心のある方は、高橋までメール(takahashia.m@gmail.com)を下さい。姫田監督が35年前の日本の状況下で何を考え、どんな仕事をしていたか(しようとしていたか)、その考えは古くはならず、むしろ今こそ必要なことなのだと思います。


http://criebooks.jimdo.com/


筑摩書房さんに原稿使用の承諾をいただいて、復刊をめざすことが決定しました。民族文化映像研究所所長・姫田忠義の初の著作です。

戦後日本の映像民俗学映像人類学民俗学や人類学の入門書として、また「生き方」のヒントがつまった思想・哲学の書、人生の手引書としても、人物評伝・エッセイとしても楽しんでいただける内容。

1977年の筑摩書房版は、「ちくま少年図書館 心の相談室」という中学生向けのシリーズで、全100冊のうち36番目に刊行されました。このシリーズの著者は「こんな生き方があってもいいんだ」と思わせてくれる、ちょっと変わった生き方の人ばかり。

民映研作品『周防猿まわしの記録』に 登場する村崎義正さん、民映研活動初期から応援してくださった新聞記者の本田勝一さん、映画評論家の佐藤忠夫さん、日本人初のノーベル賞受賞者である湯川 秀樹さん、戦争や差別の空虚さと日常生活の美を伝えた随筆家の岡部伊都子さん、「ムツゴロウさん」の愛称でおなじみ動物研究家の畑正憲さん、漫画家の水木しげるさんといった、個性的な方々が登場します。