一日暮らし 

一日暮らし                              山尾三省
 

海に行って 海の久遠を眺め お弁当を 食べる
少しの貝と 少しのノリを採り 薪にする流木を拾い集めて 一日を暮らす
山に行って 山の静けさにひたり お弁当を 食べる
ツワブキの新芽と 少しのヨモギ 薪にする枯れ木を集めて 一日を暮らす


一生を暮らす のではない ただ一日一日
一日一日と 暮らしてゆくのだ



夜中、雨の音が気持ちいい。先日、犬鳴山の麓で泊まったコテージは、川の真横にあったから、水の音の中心地よく眠った。

今、必要なことは、毎日をきちんと過ごすことだ。