異文化間で書く―多和田葉子、エツダマを招いて

11月1日に早稲田大学で行われた多和田葉子さんとエツダマさんの講演に引き続き、立教大学でも行われます。母国語と母国語ではない言葉で物語を綴る二人の話。

日本語の中にも、言葉それぞれの歴史的背景がある。どの時代に生まれた言葉かを考えると、平面に綴られている文字たちが重層的に見えてくる。日本語は多言語だと多和田さんは言う。

幼少期の時、トルコ語を使うことで刑務所に入る人や出版した本を焼かれる作家がいたことを目の当たりにしてるエツダマさん。ブレヒトの弟子の演出家の劇団に入り、トルコ語から解放され、「ある言葉で幸せになりたかった」という。

土地と歴史と音と物語が折り重なり、言葉の国境とはどこにあるか?あるとしたら、その背景にはなにがあるか?二人の話の中にヒントは沢山あり、言葉の移動を想起するのは楽しいし、奥が深い。考えることは沢山ある。是非、おすすめのイベントです。

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異文化コミュニケーション学部主催公開講演会
異文化間で書く―多和田葉子、エミネ・セヴギ・エツダマを招いて
日時/2009年11月5日(木)17:00〜18:30
場所/池袋キャンパス太刀川記念館3階多目的ホール
http://www.rikkyo.ac.jp/events/2009/11/6000/