大漁祈願

20代最後の歳となりました。編集作業が続く中、「ヒータチ」という大漁祈願の儀礼があることといくつか届け物があるため、私だけ一泊で久高へ向かった。一人で撮影に行くのは初めての体験で緊張をしていた。


27日最終フェリーで久高入り。玉那覇さんと夕飯の約束をして、小宿「サワ」へ行き、荷物を置く。12月に卒業した神人へ写真を届けに回りながら、明日の儀礼の聞き込み。普段は、助監の須藤さんがしている仕事を一人でする。約一年通っていたものの、お酒入りで男の人とはよく話していたけど、神人だった方と一対一で話すのはほとんど初めて。一軒一軒回り、歩く。詳細は長くなるので省略するが、良い経験だった。島言葉がわかればもっと楽しいだろう。久高の言葉は外国語。語源がわかれば納得できるけど、全く判らない。

サバニ経由で玉那覇さん邸で北海道の中川さんと3人でお誕生日前夜祭。ヒータチの緊張もあってあまりお酒は呑まず、涼しいのんびりした時間を過ごした。0時を回り29歳を迎え、宿に戻って眠る。



6時起床。シャワーを浴び、7時出発。外間殿へ向かう。7時半ころから神人が集まり8時、カベールに向かい出発。
サバニ(漁をするための木舟)の前方をヒーと言い、追い込み漁の指導者がそのヒーに発つことから「ヒーダチ」という。ソールイガナシーの大漁祈願の儀式。岬の突端をサバニの前方に見立て、マブイを振りかざし、祈りをする。祈りが終わり、浜でお弁当を食べる。


と、いうわけで、カベールの岬で、私の29歳一年の大漁祈願。合掌。帰り道、また素敵な出会いもつかまえて、帰宅。


と、私は良い時間を過ごしていたが、、、、事務所は大変なことが起きていた。