筑波山 坂東市

8月も今日で最後。残す所あと3時間。大晦日の日、年越しを向かえる気分でいます。


《みっつのうた》で一緒だった 作曲家・鶴見幸代さんのコンサートを見に、茨城県坂東市へ向かった。希里さんと水海道出身のきゅうちゃんと三人でドライブ。きゅうちゃんのお友達に坂東市を案内してもらう予定だったが、段取りがつかず、急遽、コンサートの時間までを筑波山へ向かうことにした。ずっと行きたいと思っていた筑波山。神社でお参りをして、ケーブルカーで頂上へ。散策する時間はないものの、回転展望台に上って、つくば市方面と水戸方面を一望。今度はゆっくり登りに来たい。土浦や筑波大学を経由して坂東市(旧岩井市)へ。ここのところ続いている大雨でどこの川も氾濫気味。低地にある田んぼは水に浸っていて少し心配な風景もある。田んぼが広く、おおらかな町並みを通り、坂東市民音楽ホールベルフォーレへ到着。
広いホールに到着すると満席に近く、我々は方々へ散らばり席に着いた。《みっつのうた》の鶴見さんは、作曲家であり、演奏家であり、歌い手であり、ダンサーだった。だから、てっきり鶴見さんは壇上に上がりっ放し、演奏をしている姿を想像していたのだが、実際は鶴見さんが作曲したものを地元の合唱団の方々や東京混声合唱団が演奏する。約二時間半たっぷり鶴見さんの世界を堪能。ピアノはもちろん、琴や尺八、合唱、松井茂さんとの共作と、一曲一曲がバラエティーに富み、あっという間の時を過ごす。最終フィナーレは合唱組曲「ふるさと坂東市」というもの。地元の方のアンケート「坂東市の良い所」を集め作詞作曲したものを、本日の出演者で合唱された。この歌が、地域の小学生、中学生に歌われ、50年後、100年後も歌われ続けることは、夢では終らない。地域が作家を育て、その作家がふるさとに振り返りながら新しいものを産む。とてもいい関係を築く風景を見せてもらった。

坂東市は、2005年3月22日、岩井市猿島郡猿島町が新設合併し、出来た町。市町村合併で日本全国地名が変わり、そのことでその場所を離れる人は少なくないと思っている。しかし、こうやって、歌が生まれたり、人と人がふれあう機会ができることで、地域を守ることは不可能ではないことを教えてもらった。このことを、私は久万高原で実践しなくてはいけない。

人には必ず親があり、ふるさとがある。鶴見さんを見ていると、親やふるさと、友人関係との対峙する姿勢に毎回感動してしまう。様々なものを含む長い年月に、今日、一区切り、鶴見さんへ「おつかれさま」「ありがとう」m( _ _ )m 。よい年を迎えられる、そんな気分になってしまった。


帰りは、一言主神社ときゅうちゃん生家近くを経由して帰宅。高速道路を使うと片道一時間。意外な近さにびっくりした。帰り道はスコール。最後の最後、別れ際にきりさんの車を縁石にぶつけてしまい、凹み中。夏の日の旅の帰り、2年連続車に傷を作りました。シュン。