AINU REBELS

東京経済大学で行われているイベント「Mawkopirka! 〜幸せになる〜」に出掛けた。AINU REBELSの名前は以前、真知子さんから中国新聞の記事を送って頂いたことがあって、知っていたが、歌を聞いたことも踊りを見たこともなかったので、どんなグループか興味があった。
東京経済大学のACTというグループは、環境問題や人権問題について話し合い、こういった企画を考たりしている学生主体の人たちで、AINU REBELSを呼んでの企画は3回目だという。
葉桜になってきている桜並木と、おなじみのサークルの勧誘の声をくぐり、奥の建物・地下の静かなホールへ向かった。お客さんは経済大学の学生よりも社会人が多く、ざっと20名位の集客だった。構成は、AINU REBELSのライブ、踊りと唄のワークショプをした後に、車座になって、夏にある先住民族サミットを目前にしていることもあって、人権問題や環境問題について各々がどういった問題意識を持っているかディスカッション。
AINU REBELSのメンバーはほとんどが帯広出身、東京で生活をしているという人たち。彼らは、自分たちに誇りをもっている。コンプレックスをもっていたが、カナダの先住民が自身をもってしている踊りや唄が格好良いと思い、私も自信をもって唄や踊りをしようと思ったという。もともと伝承されている唄や踊りに彼らのアレンジを加えている。今の時代にあった残し方を考えているのだろう。ゲームのようにしたり、自ら振付けをしたり。。。OKIなどでアイヌの唄を聞いたことや白老・ポロトコタンで踊りを見たことはあったが、今回のワークショップで、実際に唄ったり踊ったりしたのは初めてだった。でも、難しいことをしているのではない、日常の地続きのような唄や踊りだからだれでもすぐに出来るようになる。バッタの仕草を真似る踊りや輪唱。丸くなって唄ったり踊ったり、楽しかった。ディスカッションの中で、今でも昔のアイヌ(この表現もどうかとは思うけれど、)の考えをもって生活をしている人はいると思うか、つまり、自然の中で生活しているアイヌがいるか?という質問があがった時に、私は、中川さんのこと、そして、中川さんとの出会いで変わった自分自身のことを述べた。隣に座っていた女性は、私の話を聞いた後に、中川さんのイナウを持っているなんてことを言ってくれた。こういう出会いに何かある。遠山サキさんの娘さん夫婦の展覧会が4月17日から21日まで千葉 東金サンビア・アートギャラリーで行われるという。一緒に行く約束をし、手をつなぐように、ひとつひとつの情報を頂くことに、やっぱりいいな、と、幸せになる。

同世代のAINU REBELSともっと話をしてみたい、と思い、7月二風谷で行われる先住民族サミットは行くことに決めた。

今日の午前中は、沖縄で喧嘩別れをした中川さんに手紙を書き、国分寺から投函。今日のイベントの最中はずっと中川さんのことを想っていることになった。



目で見えることから、目で見えないことをどれだけ想像できるか。