シャワーを浴びる前と後

大学に泊まって仕事をするときは、4時頃まで仕事をした後、2時間くらい眠り、明け方友人宅にシャワーを借りに出掛ける。

本日の日の出は6時14分。朝6時はまだ薄暗い。30分歩いていると、空は一刻一刻姿を変え、星はひとつずつ消えてゆく。鳥(小)と鳥(中)が争った跡があり、しかし、そこに鳥の姿はない。猫か鳥(大)が、その姿を隠したのだろう。

「あなたはAさんの新しい彼女ですか?」そんな質問をされた。最近、めっきりそんなことを考えていないから、新しい彼女というフレッシュな言葉が気に入った。二人の関係は(たぶん)そうではないけれど、年齢を鮮度として捕えるのではなく、出会ってから過ぎる時間の経過を鮮度で表すことばはいいな、と改めて思った。「古くからの友人」「新しい彼女」。  恋愛なんて浮いた話は遠いなぁ。ぼんやり。でも、今の状況が淋しいというわけではないから、幸せなんだと思う。

友人の家でシャワーを浴びて、再び大学へ向かう。人の家の石けんの香りに包まれている自分は、確かに自分なんだけど、人の肌の香りを嗅いでいる気分で悪くない。