俳句

大学の入口に鶏頭の花が咲いていて、萩原葉子さんを思い出す。晴れの日に葉子さんのバッグを披露したい。いつの日か。


北海道のことがわすれられないのか、中川さんのことが忘れられないのか、もう心は衰退状態。毎日、家ではウィスキー・余市を呑み、地名アイヌ語小辞典(知里真志保著)を読んでいる。毎週通っているプールでは、タイルが水面に移る模様がアイヌ衣装の模様にしか見えず、北海道へ向う旅費のために居酒屋のバイト面接を受けたりしている。大方の予定をキャンセルして(今日も句会には足は向かず)、仕事がないと江古田から出られない。困ったなぁ。おじいちゃんごめんなさいと心で謝り、中川さんから「クソ孫」と言われた自分を踏みにじる。酒よりも鮭。困ったなぁ。


句会に出かけなかったが、メールで投句をした。詩人の正津勉さんや俳人の土肥あき子さんをはじめ、毎回6人〜10人くらい集まって、俳句を詠みお酒を呑む蛮愚句会。自由句・兼題句・当日のお題の3点を提出する。全員の俳句を読み、それぞれに天(3点)、地(2点)、人(1点)を一つずつ選び票を入れ、合計点を競う会。私は会の中で年齢は下から2番目で、合計点はいつもびり、正津さんに「あいちゃんはまだまだだな。」と言われ、酒に慰めてもらうんだけど、今回はどうでしょう。俳句は奥が深い。人が詠んだ俳句を読めるまでにも時間がかかる。わたしの俳号は【ふらり】。畠山さんの岩手の同級生、守さんからのニックネームが気に入って、そのまま俳号にした。採点はこちらhttp://web.mac.com/teidoi/bang/Welcome.html いつか、「おーうまくなったねー」と言われる日は来るのか。

自由句:秋の夜に 香る木犀 酒の〆

兼題【斜】:雨上がり 斜め陽の入る 秋の山

自由句は、先日畠山さんと近所のお店で呑んだ後に詠んだ句。夜中2時頃まで呑んで、ほろ酔いに木犀の香りがなんとも気持ちよかった。兼題句は、北海道にて中川潤さんと別れる車の中で遠くの恵庭岳など山の峰を眺めながら。中川さんはその山を見て、「そろそろ雪が降るな」とつぶやいていた。そして、翌日のラジオで、山に雪が降ったというニュースを聞いた。



禁酒をする必要はないけれど、落ち込んでいるときはお酒を呑まない、という中川さんからの教え。今は憂鬱な時が多いので、余市も控えたほうがいいな。