DAYS JAPAN

夜7時からDAYS JAPANの第2回DAYS国際フォトジャーナリズム大賞公開審査会に参加しに行く。

DAYS JAPAN(http://www.daysjapan.net/)はご存じの方が多いと思うが、広河隆一さんが代表で編集発行している雑誌。国家、戦争、自然環境問題について写真を通して語っている。

今回のスライドも主に2005年のイラクアフガニスタンをはじめとする戦場や、カトリーナなどの台風による災害、スリランカ地震、中国の貧民問題、あらゆる国の問題が次々と現れた。
なんでも、応募点数は5300点にも上っていて、今回は2次審査会。しぼられた約200点を2時間かけ永遠スライドで上映。
あらゆる国の現状を知るとともに、私達日本人の環境の豊かさ、心の貧しさを痛感し、何をすべきかという問題を問われる。
印象に残った写真で10年以上働いていないという日本老人の写真のシリーズ(5,6枚)があった。餓死しそうな世界のこども、老人の写真が多い中、その日本の老人は立派に見えるお弁当を食べようとしている写真だった。きっとコンビニの賞味期限が1日過ぎたお弁当で、捨てられたものを食べているのだろうと推測する。日本は今のところ、そういう国なのだ。
辛い二時間だった。作品の中には、ジェームス・ナクトウェイや広河さんの写真もあった。スライドが流れているときは、コメントのみで作者は発表されない。良い作品(構図はもちろん見せる作品の選択が良い)は特徴がある。時間をかけて、瞬間を待って撮っている写真かもしれない。なんとなくみているとこれはナクトウェイではないか、と、見ながら、ふと思う瞬間があった。(多分、気だけですね。)

私達参加者は、心に打たれた作品、賞にふさわしい作品に●を付けていくという審査会でした。参加者は300名ほど。賞の発表は5月号とのこと。

終わりに、桑原史成さん、樋口健二さんが出てきて挨拶。
水俣の写真で有名な桑原さんと樋口さん、お目にかかれるとは思っておらず驚く。最近、Hさんと写真の歴史と今後について語ることが多く、頭を悶々とさせる日々。たまたま、桑原さんの写真も眺めていたところだった。もう、立派なおじいさまでした。

重い気持ちで会場を後にする。
通常のニュースではもちろん放送されない人間の出来事、世界遺産とは違う地球の表層。今日はきっかけでしかなく、もっと知らなければならないことは沢山ある。