レポートたち

学校の研究室の戸棚を整理し始めた。
今まで手を付けていなかった戸棚の部分。

前任の助手さんが、返しそびれたレポートや作品(とまでは言えないか?)が、
ごっそりと出てきた。

私の上級生のレポート。
今は無き授業科目。
今はいない先生の科目。


レポートは例えレポート用紙2枚とかでも、その時は真剣に書いている。
私は、もう、誰かに捨てられたかもしれない自分のレポートに会いたい。
そう思うと、簡単には捨てられなかった。


まだ在校生の分は、卒業式に渡してあげようとこっそり思った。