明日から大阪ニコンサロン

明日から大阪ニコンサロンの展示が始まります。新宿ニコンサロンの会場を引きずってしまったせいか、展示には3時間以上かかってしまいました。久万高原町からも何人か見えるのと、関西の友人にも会えるので楽しみ。

お近くにお越し際は、是非お越し下さい。
ヤマ ムラ ノラー子どもたちの 未来の子どもへ

日時:11月25日ー12月1日(10:30−18:30・最終日は15:00まで)
場所:大阪ニコンサロン(大阪市北区梅田2−2−2ヒルトンプラザ・ウエストオフィスタワー13F)

25日、26日、27日、28日、12月1日に在廊する予定です。



松山市から車で一時間、西日本最高峰石鎚山の麓に位置する愛媛県久万高原町は、平均標高800mと山深く、四国の中でも珍しく雪の降る地域にあたる。数年前までは、林業を主な産業として賑わっていたが、「平成の大合併」と呼ばれる5年前の町村合併や国産木材価格暴落に伴い、仕事が減り、土地離れをする住民は少なくない。
植林を施された久万の「山」は人間のエネルギーで作られた「山」である。ネイティブアメリカンの言葉に「風景というのは、出来事なのだ」という教えがある。その出来事は体感として伝わってくる。人々は山と共に暮らし、風景を作ってきたのだ。観光地だと旗をあげなくても、流れ星が流れ、ホタルが飛び交う。この土地に住む人にとっては当たり前の光の流れに、私は何度も立ち止まった。秋祭りやお正月に、帰る場所のあることの暖かさは何にも代え難いものである。その暖かさが永劫であることを願って止まない。写真に写される風景と、写らなかった風景を土地の人々に尋ねながら、土地の実相を知りたいと思っている。