熊野 長野

3日で帰る予定だったのですが、和歌山で滞在制作をしていた佐藤時啓さんに捕まってしまい、5泊7日の旅になってしまった。佐藤さんのせいではなく、自分の選択です:-)



愛知ビエンナーレと鯨踊りの撮影のため出掛けた。10時間くらいで着くと思っていたが、実際は休憩も含め13時間。四日市JCTで渋滞、下道を通りやっと着く。いつも夜行バスか理策さんの車だったけど、こんなに険しい道だったとは予想外だった。(そして、愛知ビエンナーレは結局のところあきらめた。)

ここは鯨漁で有名なところ。先日、鯨漁のドキュメンタリー映画で話題になったから記憶に新しい人も多いだろうと思う。鯨踊りは、無形文化遺産。もっとたくさん見ることができるかと思っていたが、実際は三輪崎の秋祭りの中の最後に2つだけ。それでも、見応えはあって来て良かったと思えるもの。獅子舞や山車も威勢があって良い。
11月から修験の撮影をするために、山伏をやっている方と会い、話を聞かせてもらった。実際の撮影は3月から。那智から吉野まで7日間かけて歩くというもの。女人禁制の場所もあるので、そのあたりのリサーチのために11月葛城修験に行く予定。


「森のちから4」

夜は、佐藤さんがレジデンスをしている中辺路近露へ。この場所は熊野古道・中辺路の宿場町として山の中にある集落。妹島和世氏・西沢立衛氏デビュー作 田辺市立なかへち美術館もある。
現場に着くと、クスノキの上にカメラオブスキュラ・ツリーハウスを作っていた。近くで一軒家を借り切って制作しているというので、宿代を浮かすためにお邪魔したのが最後、翌朝は日の出前からペンキ塗りを手伝うことに。。。多摩美生時代に参加していたワンダリングカメラプロジェクトの時から何も変わっていない自分がいる。NPO和歌山芸術文化支援協会の井上節子さんと南村さん、マイアミから来ていたアーティストのクララとも意気が合い、案の定、夜は温泉と酒盛り。ここは日本ではないみたい、沖縄の島を思い出す。和歌山県美の奥村さん夫婦や新宮高校の榎本先生や芸大の学生、佐藤さんの家族が入れ替わり作業に加わる。
3日目の朝帰る予定だったが、完成していないツリーハウスに未練が残り、2日延長してペンキ塗りをすることに。完成は見届けられなかったものの、見通しがついたところで近露を後にし、三重県美の「橋本平八と北園克衛」展と同時開催の大好きな戸谷茂雄さんの作品を鑑賞。「橋本平八と北園克衛」展は、すごいボリュームでもっとゆっくり見たかったが、10月下旬から世田谷美術館で開催することがわかったので、戸谷さんの仕事をじっくり鑑賞。満足満足。疲れていたが、一気に伊那(長野)まで運転し、お墓参りと親戚周りをして深夜に帰宅。気がついたら1500キロ近く走っていた(美和さん、いつもすみません)。。。