2007-09-08 文字 文字 文字は大事にせねばならない。 文字こそ私たちの命をあらわすものだから。 書かれた文字の上をまたいではならない。 たとえ印刷された文字の上でも 踏んづけて通ることは乱暴至極である。 むかしの人は びっくりする程文字を大事にした。 泉鏡花という明治の文豪は 指で空中の書いた文字でさえ きれいに消す真似をして清めた。 十分に消したかどうか もう一度空中をたしかめたという。 お判りか。 ※天野忠詩集より そういう文字との付き合いをしたいと、やはり、天野忠さんは心に響く。