蔵前 空蓮房

aitakaha2007-04-21

蔵前にある浄土宗のお寺の一角に、昨年9月11日ギャラリーが出来ました。お寺の長男でありながらNYのschool of visualartsにて写真を学んでいたという谷口昌良さんは、帰国後お寺を継ぎながら、いつか芸術と仏教を考える場所を作りたいと思っていたといいます。コレクション(主に写真)は200点にも及び、9月から先月3月まではその一部を展示していました。そして展示2回目は企画展「観照空蓮房畠山直哉「鳥」ーA Birdー」が4月4日から始まりました。
ギャラリーは、4畳半くらいの小さいwhite cubeで、潜り戸を開けて中へ入る。建築は横溝真氏と本格的な建物である。真ん中に椅子が設けてあり、座って空を眺めるように写真を眺められるようになっていた。人数は一度に3人までと決められている。4月21日は関連イベントとして「鳥問答講式」が1時間に渡って行われた。ギャラリーとは別のお寺の中で、雅楽や声明、また今回の畠山さんの「鳥」に関連されたお題「空」での問答を聞く。問答を鑑賞するのは初めてだったけれど、言葉と表情に意識を集中させて、5官を使って鑑賞していた。学生のころ、北鎌倉円覚寺へ座禅に出かけていましたが、早朝座禅を組みながら、鳥の声や空気の音に耳を澄まし、見えないものを見る体験をしたことを思い出していた。
今月頭に祖父方本家のお葬式に出席してお経に耳を澄ましていた。お経やその時の太鼓や鈴のリズムは私を落ち着かせるものであった。雅楽や仏教の世界に引かれている。


展覧会は5月17日までで、拝観日は水木金のみとなっていて、事前にメールでの予約が必要。
kurenboh@nifty.com
東京都台東区蔵前4-17-14長応院内