沖縄

昨日の琉球朝日放送で、沖縄県東村高江区のヘリパッド建設工事決定事項についての記事を読む。
96年にアメリカ軍北部訓練場の一部を返還することの代償として、新たに建設される6ヶ所のうち3ヶ所で建設工事に入ることに合意したもので、早ければ今年7月頃から実際に工事が始まる見込み。丁度昨年の今頃、地元の人を中心に反対運動を行っていて私も意見書を書いたりなんとか力になれないものかと考えてはいたものの力及ばず。

東村高江区は実際に行ったことはないが数年前、森の中に道路を建設したことによって生態系がかなり崩れはじめ、ジュゴン、珊瑚の生息危機も唱えられています。辺野古普天間飛行場代替施設移設計画に続いて沖縄では大きな問題です。こういう問題はそこに住む住民以外の人がどれだけ関心を持ち力になれるかが大事だと思う。そして、ここだけではない。私が働いている多摩地区でもヘリの音に悩まされる。座間はすぐそこである。


高江ヘリパット問題について那覇で活動している「なはブロッコリー」より。ぜひ読んでください。

************

わたしたちなはブロッコリーは、昨年8月から高江ヘリパッド建設問題に取り組んでいます。ブロッコリーとは、ヤンバルの森の生態系の中心にあるイタジイの木がブロッコリーのようにもこもこしていることに、ちなんでいます。

今日のニュースで、明日の1時ごろ仲井眞知事が高江に行くという報道がありました。そこで、高江に行って来ます。高江ヘリパッド問題では、現在環境アセスメントの最終の環境影響評価図書が公告・閲覧されています。この閲覧期間は3月22日までです。その後、環境アセスメントの手続きとしては工事の着工が可能になるということで警戒していたのですが、鳥などの動物の卵を産む時期を避けるということで、7月の着工となったと聞いています。
工事が始まれば、希少な動物・植物は移動させられることになっています。しかし、気性であるなしに関わらず、ヤンバルの自然は一部の動植物だけで保たれているのではありません。希少な動植物を移動させるといってもその場所に根付くという保証はなく、ましてやきちんと世代交代していくかどうかも疑わしい状態です。というのも、これらの希少動植物は微妙な環境の変化に弱いため、最適な場所を探して今の場所で生育していると考えられるからです。ヤンバルの森は日本の動植物の4分の1が生息しているといわれる、「ガラパゴス諸島」よりもはるかに豊富な生態系を保っているところなのです。今回のヘリパッド建設のための環境アセスメントに伴う調査の過程でも、2種類の新種のこうもりが発見されました。植物にいたっては、専門家が足を踏み入れるたびに新種や新亜種が発見されるといっても過言ではないほどで、今でもまだ発見されていない新種の植物が生息しているかもしれないところです。
そして、高江区はこのヘリパッドができれば区全体がヘリパッドに囲まれてしまう状況にあります。2004年、沖縄国際大学にヘリが落ちた事件を思い出すまでもなく、大変危険が迫っています。今回の知事の訪問は、ヘリパッド建設がアセスメント上では現在確定した状況にある中での訪問ということで、このようなやり方に私たちは大変怒っています。知事は、現在行われている県議会の中でもなんら県民に対し説明責任を果たしていません。

**********************