横浜 Bank ART

aitakaha2007-03-09

情報芸術コース卒業研究制作展『NO MAP』

約1年間準備に時間をかけていた4年生の卒業制作展が始まった。今年は横浜Bank ARTにて開催されている。1929にオープンと同時に入るとまだ少しばたばたとしていたため、先にNYKstudio会場に向かった。平日の朝早くにも関わらずお客さんがぱらぱらといる。銀座のギャラリーのオーナーや学芸員の知っている人も来ていた。鑑賞し始めるとひとつひとつの作品の前でじっくりと立ち止まわざるを得ない。1月の審査会に比べて完成度が高く、空間全体から語りかけてくるものがあった。1929会場でもパフォーマンスを一つ一つ丁寧に見る。この一回一回で確実に彼らは大きくなる。自然光が入る一階会場にある立体作品は、大理石で出来ている建築の中でやさしい空気を纏い何時間でも眺めていたい気分にさせた。時間をかけて出来上がっている作品は、時間をかけて観たいものであった。5時間ほどかけて卒業生71名の心にふれた。

副手になって3年目。過去2年の卒業生よりも長い時間をともに過ごしていたせいか、作品が語りかけてくるものが多い。大勢で集まると節度がなくなりがちな学生という印象だった彼らはいつの間にかしっかりと団体の中で役割を担うことができ、つながりが実らせ、集合体としての大きな力も感じさせてくれた。涙がでそうなくらい彼らから良いものをもらい嬉しい気持ちで会場を後にした。


展覧会は11日(日)まで行われています。