ベネチア

昨日、国際交流基金の記者会見で来年のベネチアビエンナーレコミッショナーと参加作家が公式に発表された。コミッショナー港千尋さん.参加作家は岡部昌生さん。今回は、4人の展示計画案から一組が選ばれるというコンペディション形式で港案に決定した。父親の晴れ姿のようでなぜか緊張をする。

http://www.jpf.go.jp/venezia-biennale/art/j/52/index.html

前回が、笠原美智子さん.石内都さんという組み合わせで、世代の同じ組み合わせ。石内さんは自身の母親の痕跡を通して我々の母親像を記録し、岡部さんは都市の痕跡を通して都市の皮膚の記憶を表現する。共に、カッティングエッジ系の作家ではなく、石内さんの次に岡部さんの作品というのは良い流れであると思う。石内さんの展示空間を見に行けていないことは後悔してしまうが、きっと女性的な空間と男性的な空間の差異が良い形で表出してくるであろうと予感する。来年の夏、楽しみである。

岡部さんは日本各地でワークショップをし、地元の人と共に歴史を考え残していく手法をとっている。今まで関わってきた方々にも嬉しい特報であろう。岡部さん、港さんにおめでとうと言うと同時に、多くの方にもおめでとうと伝えたい。